システム開発(アジャイル・スクラム)とか色々

スクラムについてのアウトプットだったり、時々お気に入りのものなど。

スクラムマスターに必要なコーチングスキルとはなんなのか(NLP編)

はじめに

こんにちは!某金融機関でスクラムマスターや開発エンジニアをやっている@damyo404です。 今回はスクラムマスターに求められるコーチングスキルについてです。

スクラムマスターに必要なスキルセット

スクラムマスターに求められるスキルは、 ティーチングやファシリテート能力など多岐に渡りますが、 そのなかにコーチングスキルというものがあります。

www.odd-e.jp

コーチング、自発的行動を促進するコミュニケーションで、色々と流派があったりするようです。 ですが、「スクラム コーチング」とかで調べてもどういったジャンルのものを勉強した方が良いのか、 イマイチ的を得たサイトがなかったりしたので、色々なものに触れつつ何がいいのか見つけていきたいと思っています。

今回はNLPコーチング)についてです。

コーチングの流派

一言にコーチングといっても派閥があります。

yasushi-watanabe.com

note.com

NLPとはなんなのか

NLPとは、Neuro-Linguistic Programmingの略で神経言語プログラミングと訳されます。 神経とは五感、言語とは意味付け、プログラミングは思考や行動のパターンのことです。

70年代頃、心理療法家で成果を上げていたミルトンらの手法を研究し、言葉の使い方などパターン化したものです。

スクラムに役立ちそうなもの

ここでは紹介しきれないくらい様々な手法が存在するのですが、 いくつかピックアップしていきたいと思います。

バックトラックとページング

上記の紹介の前に少しだけ。

コミュニケーションを取るにあたって、相手が心を開いている状態であることが重要なのは、 言わずともわかると思います。

相手が心を開いている、打ち明けた状態のことをラポールといいます。 この状態を作るために有効な手法がバックトラックとページングです。

バックトラック

人は違う意見をぶつけられると心を閉ざしてしまうので、 おうむ返し、つまりバックトラックを使う。

バックトラックは言ったことをまんま繰り返すだけではなく、 直前の語尾や、要約、キーワードを返すなどがあります。

ページング

これも有名なやつですね。色々な要素を相手に合わせることです。

その中でも見た目や姿勢や身振りなど身体の動きを合わせることをミラーリングと言います。 よく相手と同じ仕草をする〜みたいなものが散見されますが、 それだけでなく、姿勢や話し方(声の大きさ、速さ、トーンやテンポ)、言葉(パソコンを相手に合わせPCにするなど文言) 呼吸や感情を合わせます。

キャリブレーション

非言語の情報を観察することをキャリブレーションと言います。 視覚、聴覚、体感覚から状態の手かがり(もちろん人によって違う)を探します。

メタモデル

言語化した情報は、省略や歪曲、一般化といった変形が起きます。 これは質問によって回復することができ、メタモデルと言います。

メタモデルは情報を回復することで、原因を探るものなので、なぜはありません。 なんかコーチングを学んだ人ってなぜ?を多用する気がしていたのでここは少しギャップがありました。

アンカリング

パブロフの犬的なやつです。 刺激と反応を組み合わせること。

自分が体験したある経験に没入し、その強さが最大限になる前にアンカーをかけ、ブレイクステート(深呼吸して中立状態に)します。 刺激を与えることで、自分の望ましい状態になることができるというもの。

肯定的意図

一見マイナスと思えるような行動でも意図があります。 スケジュールを詰め込むことでもそれによって自己肯定感が得られたり、 何かしらプラスの理由があるのです。

そのほかキーワード

  • サブモダリティ
  • フレーミング
  • スウィッシュ
  • ミルトンモデル
  • タイムラインシフト
  • チャンク
  • アソシエイト、ディソシエイト
  • ポジションチェンジ
  • ディズニーストラテジー
  • モデリング

さいごに

相手と信頼関係構築にあたってはページングやキャリブレーションが役に立ちそうですね。 他にはコーアクティブコーチングについて少し勉強したのですが、ちょっとスクラムからは遠そうなので、 次はポジティブ心理学とかそのあたりのまとめをしたいと思います。 あと切実にスクラムマスターのコーチング論を聞きたい。

出典

このあたりを読みました。

www.amazon.co.jp