はじめに
極端に問題が見えるチームより、「そこそこ」上手く回っているチームの方が変化が少なく、 改善のレバレッジポイントが見え辛くなっているケースがあるかと思います。
チームをもっと良くしたいと思い、ブログ等で見つけたプラクティスを色々試してみるのですが、 小手先でやっている感じがあり、多面的に見れてない感じがする今日この頃。
そんななか、アセスメントツールとして DX Criteriaを提案してもらい、早速効果がありそうなのでまとめることにしました。
DX Criteriaとは
知っている方は読み飛ばしていただいて良いですが、HPに下記のように定義されています。
DX Criteria( DX基準 )は、日本CTO協会が監修・編纂している企業のデジタル化とソフトウェア活用のためのガイドラインです。
策定されたのは数年前で、当時良さそうだな〜くらいに眺めていてそのままだったのですが、 改めてチェックリストを見ると、チームからシステム、デザイン思考の観点等、幅広くチェックできるではありませんか!
具体的にどんなことが書かれているか
例えばチームの観点では
ある特定の人物に属人化した仕事を洗い出し、減らしていく仕組みがチームにあるか。
アイデアレベルの要望や構想から、要件に落ちるまでのリードタイムは計測されているか。
ふりかえりのテーマごとに数字を集めたり計測するなどして、ファクトベースで議論できるようにしているか。
システムの観点では
コードレビューガイドラインは1年以上メンテナンスされておらず、形骸化している。
一部の人だけがテストを書き、一部の人はテストを書かないといったように自動テストを個々人の努力目標などになっている。
デザイン思考の観点では
B2Bなど顧客における関係者が複数人いる場合、購買プロセスの各担当者など、意思決定に関わる人物の数だけ必要なペルソナを作っているか。
幹部人材に対して、プロダクトマネジメントのスキルについての継続的な学習機会を提供できているか。
プロダクトマネージャがソフトウェアプロダクト開発やデザインに関する知見や関心が薄く、チームの関係性が悪化している。
DXって言いながらプロダクト開発で取り組むべきもののチェックリストとしても活用できそうな感じですね。
組織をより良くしたいという人が俯瞰的に見るために使いたい
こうやって見ると、結構具体的にアレができてないから開発効率下がってるんじゃないか?とか多面的にみることができます。
上記では紹介しなかったですが、コーポレートの観点だと、チームだけでなく組織に対してどういう施策を打っていけば良さそうか、 スクラムマスターのレベル3的な活動の手助けをしてくれるかもしれません。
先人の知恵を借りつつ、組織を機敏により良くアップデートしていけたらなと思います。