はじめに
引き続き、ソフトウェアテストの教科書という書籍を読んだので、気になったところメモです。
組み合わせテスト
因子と水準
例えば以下の要素があったとして、列見出しのテスト対象の機能名や設定項目を因子、因子が持つ選択肢や設定値などが水準となります。
ブラウザの種類 | 画面サイズ | OS |
---|---|---|
chrome | FullHD | Windows |
safari | - | Mac |
2因子間網羅
なぜ2因子間網羅で十分なのか、出典をきちんと把握してなかったのでメモメモ。
D.Richard Kuhn氏の研究かららしい。
https://www.researchgate.net/publication/3188430_Software_Fault_Interactions_and_Implications_for_Software_Testingwww.researchgate.net
組み合わせテストを全部やるとケース数が膨大になるので、バグの発見数と組み合わせの数のバランスを考えて2因子間を網羅できれば良いのではという考え方ですね。
ペアワイズ法(オールペア法)
上記の2因子間網羅を達成できる、2因子間の水準の組み合わせを全て作る方法のこと。 作成ツールとしてはPICTやPictMasterが有名。
直交法
あんまり書籍では一言で表す定義がなかったのですが、日科技研さんのサイトによると以下の通り。
直交表とは,任意の2因子(列)について,その水準のすべての組合せが同数回ずつ現れるという性質をもつ実験のための割り付け表です
こちらも調べるとテンプレートが出てくるのでそれを活用するのが早い。
踏み込むと数学的な話になっちゃいそうですが、直交法の方が組み合わせ数が多く、3因子間以上の網羅率が高いとのことで、多因子で検出されるバグはこちらの方が発見できる可能性がある。
回帰テストにおすすめな組み合わせテスト
状況に応じてどのテスト技法を使えばいいのかチャートが用意されていました。 組み合わせテストは回帰テストに良いってところは納得なので実践してみたい。
テストドキュメントの項目
MECEに項目を考えるために、IEEEがテストドキュメント項目ってものを出しているらしい。
さいごに
テスト工程で作成するドキュメントのサンプルが載ってたり、ゼロイチで何か始めるにも良さげな書籍だと思いました。まだ手に取ってない方は是非。