はじめに
アジャイル的な文脈の勉強をしているとシステム思考というワードをよく見かけており、ちょろっと本読んだり、前々から興味がありました。
最近開発チームの人数も増えてきて、結構複雑な問題を扱うケースが増えてきたので、役立ちそう!というモチベーションで受講したという経緯。
システム思考とは
システム思考は、複雑な状況下で変化にもっとも影響を与える構造を見極め、さまざまな要因のつながりと相互作用を理解することで、真の変化を創り出すためのアプローチです。
オレオレ三行くらいでまとめると、相互作用のある要素や構造をシステムとして捉え、ループ図といったツールを駆使しながら、大局的な視点でものごとを見たり、思考するアプローチです。
細かい話はワークショップベースでかなり理解しやすいように研修で説明していただけるので、 チェンジエージェントさんのサイトへGO!という感じですが、忘れないうちに気付きをまとめておこうと思います。
大局的に見たときに巻き込むべき人を巻き込めているのかということ
仮に作れば作るだけ車が売れる世界線があったときに、一応各企業環境を気にして生産していたところ、そのうち1社が無尽蔵に車を作り続けて環境汚染が進みました。
結果的に外に出れない世界になり、誰も車を買わなくなってしまっては、そもそも事業の継続ができなくなってしまいます。(まあ普通は規制とか業界から圧力とかあるでしょうけど)
1人が生み出している構造によって全体が破壊される懸念もあるということを念頭に、問題解決にあたって巻き込まないといけない人は誰なのか、その人に働きかけができているのか、改めて考えるきっかけになりました。
手段色が強い
システム思考では、全体を見渡したときのパターンを捉える「時系列変化パターングラフ」や構造を捉える「ループ図」など、問題の解決策を考えるうえでのツールを提供してくれます。
しかし、問題を解決する銀の弾丸ではないので、問題を引き起こしている要素がそもそも何なのかを考える力が必要であり、フレームワークを用いた思考法や「これだ」というポイントを見つけるための知識は広範に必要だと感じました。
ただ、使えば視覚としてイメージできた状態から考えられるので、「これ何から手付ければいいんだ...」というところからは一歩進んだ状態で始められると思います。
さいごに
業務都合で基礎編しか受けることができなかったのですが、自分でループ図描いてみてそのうち実践編にもチャレンジしたいなと思いました。
あくまでも基礎編ベースの知識なので、何か気になることがあればコメントいただけると幸いです。