組織論についてまとめてみる②:組織の有機体観
はじめに
以下記事の続きになります。
組織の有機体観とは
組織を機械として捉えるところから有機体、つまり組織を生物のように理解する方向へと変わっていきました。 有機体観の学派も2つあり、1つは初期人間関係論、もう1つは近代組織論と呼ばれるものです。
初期人間関係論とは
その名の通り、組織における人間関係の重要性を説いているもので、名前の聞いたことある人がずらずら出てきます。 それでは、有名な研究を見ていきましょう。
ホーソン実験
メーヨーやレスリスバーガーが参加したもので、大きく分けて4つの実験が行われました。
この実験結果によって、人間関係が組織の生産性を規定しているという、今までの古典的管理論を否定し、初期人間関係論が生まれました。
その後、初期人間関係論が発展して2つの学派に分かれていきました。
リカートのリーダーシップ論(=ミシガン研究)
1つ目がリーダーシップ論。
初期人間関係論がコンセプトとなっているのでお察しだと思いますが、高生産性チームのリーダーは厳格に管理するのではなく、人間関係に気を配っているというもの。
人的資源管理論(=後期人間関係論、新人間関係論)
2つ目が人的資源管理論です。
初期人間関係論と異なり、個人にフォーカスする理論が生まれてきました。 これには、有名なモデルと理論が3つあります。
アージリスの自己実現人モデル
マズローの欲求段階説をベースに、人は組織のなかで自己実現欲求を満たそうとするという主張をしました。
マクレガーのX理論・Y理論
X理論は、人は怠け者で、アメとムチによるマネジメントが求められるというもの。 Y理論は、人は条件次第で責任を受入れる存在なので、機会を与えるマネジメントが求められるというもの。
ハーズバーグの動機づけ・衛生理論(=2要因理論)
職務満足の度合いを、満足をもたらす動機づけ要因と不満足をもたらす衛生要因の2つに分け、それぞれ別物だと定義しました。
さいごに
相変わらずこれを参考にしています。