システム開発(アジャイル・スクラム)とか色々

スクラムについてのアウトプットだったり、時々お気に入りのものなど。

リソース効率とフロー効率

はじめに

昨年度は生産性をプログラムのステップ数と捉えているような人達と言い争った年でしたが、 なんとなく自分のなかでも生産性そのものだったり、生産性を上げるための効率性について明確な答えが見つかってなかったりしてました。

LeanやLPSまわりの知識が不足しているなってことで、 『This is Lean 「リソース」にとらわれずチームを変える新時代のリーン・マネジメント』を読んでいるのですが、 上記の答えが結構分かりやすく書いてあったのでメモがてらまとめようと思います。

※また前半部読んでるところなので別途追記する予定

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効率性ってなんだろう

効率性というと、人の視点だと待ちの時間がなく手を動かし続けている状態、機械の視点だと休みなく稼働している状態をイメージするかもしれませんが、それだけではありません。

リソース効率性

おそらく従来の効率と言うとこれにあたると思います。

リソースをできるだけ有効に使うこと。 元を取るとか言いますが、支出に見合った価値を手に入れるようとする、自然な考え方ですね。

フロー効率

一方で、フロー効率とは、ある需要を特定してからその需要を満たすまでの時間に焦点をあてるもので、これを考えると特定の期間(ニーズが特定されてから満たされるまで)にどれだけフローユニット(価値提供を受ける対象)が処理されているか、つまりニーズを満たしているか知ることができる。

効率の高い状態

価値の提供側と受領側

効率の高さの前に2つの視点について考えてみます。 1つが価値を提供する側の視点、もうひとつが価値を受領する側の視点があります。

書籍では医療の例を挙げていましたが、ここで言うと医者が価値提供側で、患者が価値受領側ですね。

それぞれの効率の高い状態

高リソース効率とは、価値付加割合が高い、上記の例だと医者の視点が多い状態です。高フロー効率とは、価値受領割合が高い、患者の視点が多い状態のことです。

リソース効率を高める

リソース効率を高めたければ待ち行列の列が長くなるように調整すれば高稼働で効率の高い状態が続きます。ただ、それで顧客の満足度は良くなるでしょうか?リソース効率とフロー効率の両立は大事なことですが、場合によっては相反することが理解できると思います。

時間を短くすれば良いわけではない

プロセスの初めから終わりをスループット時間と表現しています。

フロー効率を高めるためには、価値提供時間の割合を多くすればいいわけなので、医療の例だと、価値を提供している診療時間を長く、診療待ち時間を短くすればいいはずです。(結局フロー効率とはスループット時間に占める付加価値アクティビティの総和なので)

ただ、直接的ニーズだけではなく、間接的ニーズも重要です。少し待ち時間があったおかげで心の準備ができたとか、間接的ニーズによって最終的にフロー効率が決まる。

フロー効率を高めるために

以下の4つが重要

  • 人・モノ・情報の停滞の原因を無くしてフローユニットの総数を減らす
  • 仕事の速度を上げ、サイクル時間(価値提供時間(≠価値の総和))を短縮する
  • リソースを増やすことで処理能力を高めてサイクル時間を短縮する
  • プロセス内の様々な変動を排除・削減・管理する。(例えば看護師のテキパキ具合とか、プロセス内のばらつきが大きいと稼働率が低くてもスループット時間長くなるよね理論)

ここで言うフローユニットの総数については、そもそも数が多いと人の処理能力なんて限界あるし、スイッチングコストあるから非効率になるよねって文脈から言っています。

最後に

バッチサイズを小さくしてサイクル時間を短縮する、ペアプロやモブワークで変動を削減する、マルチタスクを減らし単位時間あたりのフローユニットの総数を減らすとか色々通じるものがあるなあと思いつつ、そもそもの効率性の思考を変えんとどうしようもないなあと思って終わるのであった。