システム開発(アジャイル・スクラム)とか色々

スクラムについてのアウトプットだったり、時々お気に入りのものなど。

今さらジェフサザーランドのスクラムを読んだ

はじめに

こんにちは!
某企業で内製開発の推進やスクラムマスターとか色々やっております@daimyo404です。

よく本屋さんで見かけるグレーの表紙の『スクラム:仕事が4倍速くなる“世界標準”のチーム戦術/ジェフ・サザーランド』を読みました。 スクラム始めて2年くらいになりますが、背景理解的な意味で復習した方がいいかなってことで再読メモ。


へえって話

  • ヘンリーガントがガントチャート考案したのは1910年代らしい(100年以上経っとるものを未だに使っている現代社会)
  • スクラムの透明性については、コロラド州議会で導入を進めていたサンシャイン法(会議公開法)から影響
  • プロダクトオーナーの発想は、トヨタのチーフエンジニア(例えばカローラとかの生産ライン全体の責任者)から。 人事とかの権限はないが、ビジョンやどう造るのか責任を持つ。


ハイパープロダクティブ

ハイパープロダクティブ、直訳すると『超生産性』。 サブタイにもなっているが、この書籍ではスクラムを導入することによるスピードについての記述が多い。 主体性を持ったチームが障害を取除きつつ開発をすることによって仕事が4倍早くなる。

個人的にはスクラムは現状を見える化するのに特化したフレームワークアジャイルになる目的は変化への適応が 一番しっくりきており、スピードは副次的なものかなあってところだったので、強調ポイントにギャップはあったり。


トヨタ生産方式とか日本の製造業とスクラム

お馴染みかと思いますが、スクラムは日本の製造業から大きな影響を受けています。

ただ、その影響を与えた日本企業はW・エドワーズ・デミングというアメリカの統計学者から 学んだという話は皮肉ですね。問題の解決には後からではなく、問題を発見したその場で当たるのが ベストという考え方が根底にあるなどと紹介されていますが、トヨタ生産方式について断片的な知識しかないので、 そろそろ大野耐一氏の書籍を読みたいところ。


幸福

仕事では幸福こそ大切、幸せであればいい選択ができる。 想像力を発揮、仕事を辞めず大きな成果にも手が届く。 人は成功したから幸せになるのではなく、幸せだからこそ成功すると。

鶏と卵みたいな話は置いておいても、 このあたりの正のループが循環させたい!って思いで仕事したい。

チームのメンバーを幸せにする要素は主体性、スキルアップ、目的意識。 スクラムちゃんとやっていると勝手にこの要素ついてくるの本当すごいなって改めて思った。

ちなみに幸福のバブルという、成功したチームが改善しなくていいのでは?となり、 現状に満足する赤信号なので注意。 スクラムマスターを『賢い道化』と表現してましたが、誰もそこに触れなければ、 気付きを与えて導く役が重要であると言っています。


レトロスペクティブ

シンプルに進め方で変えられるところはないか、仕事を進めるうえでどこが一番の難関か、 という2点を聞くのが良い。なんか最近色々なふりかえりのフレームワークをやっていましたが、 ベースはここなんだなあと。


キーワードだったり出てきた心理学っぽい用語


さいごに

気になった方は是非書籍をどうぞ。